赤ちゃん用品店でもネットでも「出産準備品リスト」というものが出回っています。しかし筆者の経験上から言わせてもらえば、その中には大事な物が含まれていません。出産準備品というのはベビー用品だけではなく、出産退院後の産褥期ママが必要とする物もリストに入れるべきだと思います。
目次
妊娠・出産後に訪れる産褥期とは

産褥期(さんじょくき)とは、出産後に身体が妊娠前までに戻るまでの期間の事です。一般的には回復するのに産後6週間~8週間かかります。母体が出産によって受けるダメージは、全治1カ月の交通事故にも例えられるほどです。この期間はとにかく身体をしっかり休める事が大切です。
産褥期に無理をすると…
出産のに緩んだ骨盤のままで無理をすると、骨盤が歪んだままで正常な位置に戻らなくなる恐れがあります。
骨盤の歪みを放置すると…
- 周辺の筋肉に負担がかかり肩こりになる。
- 筋肉への負担から血流が悪くなり冷え性になる。
- 内臓が下がりやすくなり水分代謝が悪くなる事で便秘になる。
- 骨盤と股関節は密接に繋がっているので、X脚O脚になる。
- 生理不順になる。
- 腰痛になる。
…などとこのように、様々な体調不良の原因になります。

人にによりますが、筆者の産褥期はなかなか重い方でした。出産の時に多量出血したので、産後3週間経っても貧血でめまいがしました。産後8週間を過ぎて、ようやく少し外出できるようになりました。つまり何が言いたいのかと言うと、
出産後・退院後の産褥期間は、ママは必ず休息する必要がある。
…という事です。出産準備品を出産前に準備しておくのは、産褥期に外出する要因を少しでも減らすためです。
ベビー用の出産準備品リスト

哺乳ビン・粉ミルク
母乳が出るかもしれないので、粉ミルクは1缶のみの購入をおすすめします。哺乳瓶を消毒するための哺乳瓶ケースに関しては、2リットルのお茶ポットで代用できます。(→赤ちゃん哺乳瓶ケース・ベビーバスはコレで代用【妊娠・子育て中のママ節約術】)
乳頭保護クリーム
産まれたばかりで吸いつくのが下手な赤ちゃんに授乳していると、乳首が切れたり痛くなったりします。切れたら物凄く痛いので、事前にクリームは用意しておいた方が良いと思います。吸いつくのが上手な赤ちゃんであっても、赤ちゃんのリップやハンドクリームとして使えるので無駄にはなりません。
チャイルドシート
車を運転する人は、これを付けないと法律違反になります。
オムツ新生児用サイズ
約1カ月間持つので、2パック購入をおすすめします。我が子の場合は生後1か月でSサイズに変わったので、お得な3パックセットを半分くらい余らせた事があります。
オムツSサイズ
家に置き場所があれば、お得な3パックセット購入をおすすめします。
お尻拭き
家に置き場所があれば、多量購入をおすすめします。お尻拭きはどれだけたくさんあっても困りません。
短肌着(赤ちゃんの下着)
洗濯の手間を少なくするためには、最低5枚は必要です。(寒ければ短肌着の上に服を着ればいいので、北海道・東北地方在住じゃなければ長肌着はいらないと思います。)
季節に応じたコンビドレス型の服
コンビドレスとは、ワンピース型とズボン型に出来る2WAY服です。夏はほとんど短肌着のみで過ごさせるので、最低2枚くらいでも大丈夫です。ほかの季節は洗濯の手間を少なくするためには、4枚ほど必要です。
ベビーバス
ベビーバスは無くても大丈夫ですがあればとても便利なので、ぜひ使用をおすすめします。ベビーバスは本物じゃなくても割と何でも代用品として使えます。筆者は衣装ケースを代用して使いました。(代用に関してはこちらの記事をどうぞ→赤ちゃん哺乳瓶ケース・ベビーバスはコレで代用【出産準備品】)
ベビーソープ・保湿剤
赤ちゃんの肌に合う合わないがあるので、各1本のみの購入をおすすめします。赤ちゃんが玉子肌とか言うのは嘘なので、保湿クリームは特に重要です。保湿しないと乾燥して痒くなります。肌をかきむしると、かき傷から細菌が入って「とびひ」や「じんましん」になる可能性もあります。
チャイルドシートは購入?レンタル?
あまりチャイルドシートを使わない家庭では、購入かレンタルかを迷いますよね。もしレンタルするなら、運が良ければ地域の市町村でチャイルドシートの「レンタル」「不用品譲渡」「購入助成金」といった支援が受けられます。

「購入助成金」は良いとして「レンタル」「不用品譲渡」の場合、在庫は少量で数に限りがあります。また地域に寄りますが、筆者在住の地域のように出生前は申請できないといった条件があるかもしれません。出産後は忙しくなるから妊娠中の今申請したいんだけどな、と思っていました。もしレンタル希望でしたら、最初から市町村ではなく「ベビー用品レンタル店」を利用した方が良いかもしれません。
ママ用の出産準備品リスト
出産準備品というものは、ベビー用品だけでは足りないと筆者は思っています。出産・退院後のママが1カ月間、身体を休ませて「家に巣ごもり」出来るように必要な物を一覧にしました。
生理用ナプキン

生理用ナプキン夜用を、最低1カ月分は用意して下さい。出産後しばらくは、悪露(おろ)という血が混じったおりものが出ます。「買う量が多すぎたかな」と思うくらいでいいと思います。いずれ使うので無駄にはなりません。
冷凍食品

自分用・家族用に、冷凍庫に入れれるだけ入れておく事をおすすめします。
健康的なお菓子
母乳をあげているとすぐにお腹がすきます。赤ちゃん連れで気軽に買い物に行けませんし、ネットショップだと「今」食べたいのに時間がかかります。お菓子が食べたい時にお菓子が無いという状況は、とてもストレスですよ。
小児科病院の連絡先
連絡先なんてすぐにスマホで調べられますが、緊急時には動転するものです。紙に書いてどこかに貼っておく事をおすすめします。
総論:出産準備品リストには新生児赤ちゃん用品だけじゃなくて産褥期ママ用品も必要です
筆者は「出産準備品の必要最低限リスト」というものがあまり好きではありません。例えば筆者は記事の上の方で、短肌着の最低必要数を5枚としました。2~3枚でもなんとかやっていけるでしょうが、「またオムツが漏れた!」「もう予備が無いからすぐ洗濯しないと!」となると心と時間の余裕が失われます。
「いやいや必要だと分かれば、いつでもネットで買える。」
…という考えもあります。しかしただでさえ自分の身体の不調・赤ちゃんのお世話でクタクタなのに、「今」欲しいのに「明日」届くというのはかなりストレスです。産後の回復のためにも出産準備品は最低限リストではなく、ぜひ「あったら安心出来る物リスト」を揃えてほしいです。
産後のママにおすすめ!