雨晴海岸は「あまはらしかいがん」と読みます。能登半島国定公園の一部であり、石川県と富山県をまたぐ海岸です。この国定公園は日本海側の外浦・富山湾川の内浦という対称的な景色が楽しめるのが特長で、日本の渚百選の一つに選ばれています。そこに子供を連れて遊びに行ってきました。
雨晴海岸の駐車場

雨晴海岸に行ったら、道の駅雨晴の駐車場を利用するのが一番便利です。ただし車の駐車場は2つに分かれているのですが、この2つ合わせても駐車台数がかなり少ないです。大型車4台、小型車34台、身障車1台のみでした。特に日曜日は県外ナンバーも多く、ほぼ駐車場が埋まっています。しかし割と回転が早いので駐車場が埋まっている場合、少し待てば1台分くらい空く可能性もあります。
雨晴海岸の見所

駐車した後、早速目的地に向かいます。道の駅の駐車場から歩いて線路を渡ると、

線路を渡った先に、義経岩が見えました。
義経岩(よしつねいわ)

「義経岩(よしつねいわ)」とは、源頼朝に追われた源義経が奥州へ落ち延びる途中に、雨の晴れるのを待ったという巨大な岩です。別名「雨晴らしの岩」と呼ばれています。これが地名「雨晴(あまはらし)」の由来となっています。
女岩(おんないわ)

海の中にある松の木が生えた島は、女岩(おんないわ)と呼ばれます。面積約400㎡で、南東800mほど離れた先には男岩があります。女岩は男岩より小さく、周りの岩礁が子供達のように見える事から女岩と呼ばれます。島の背後には立山連峰も見えて、大変美しいです。雨晴海岸の景観に欠かせないスポットで、雨晴を紹介するパンフレットではたいていこの島の写真が載せられています。
撮影スポット

階段を降りて砂浜に行くと、

なかなか良い撮影スポットがありました。

女岩と一緒に自撮り出来ます。撮影スポットの岩上はかなり転びやすいので、お気を付けください。
雨晴海岸で子供と遊ぶ
日曜日の様子

ところで素敵な写真撮影はたった1分で終わりました。次は子供お待ちかねの砂浜遊び―――こちらは長時間2時間コースです。砂にはたくさんの貝殻が混ざっており、子供達が喜んで大量に拾っていました。
生き物

海には青い魚・黄色の魚・ヤドカリ・カニ・エビ・ウミウシなど、海の生き物が大量にいました。とてもたくさんいるので、適当に水をすくえばすぐに獲れます。我が家以外でも子連れ家族は長時間滞在コースのようでした。ただ子供連れじゃない人達は、写真を撮ったらあっさりと砂浜から出ていくのが印象的でした。筆者は記事の上の方で「駐車場は割と回転が早い」と書きましたが、こういう事です。
道の駅雨晴
手洗い場

砂浜で遊んだ後は、道の駅雨晴に向かいました。道の駅に入る手前に手洗い場がありますから、そこで手を洗います。

飲み水ではありません、という注意書き。水は常に放出されています。
道の駅雨晴の内部

道の駅の中に入ると、カフェとお土産屋さんがありました。窓が広い店内からは、立山連峰、義経岩、女岩、砂浜が見えます。
24時間開放デッキ

カフェの奥に進むと2階の展望デッキです。2階と3階の展望デッキは24時間開放されているので、いつでも外から出入りできます。

展望デッキには、観光客が鳴らす事ができる伝統工芸の高岡銅器製りん鐘がありました。雨晴海岸の遥か遠景を楽しめるのも魅力的ですが、時折開催されるマルシェも楽しそうです。
撮り鉄に人気のスポット

ここは鉄道ファンにも人気があります。展望デッキから見えるJR氷見線は海岸線ギリギリを走る電車なので、海岸線のすぐ横を走る列車・絶景を同時に撮影できます。また観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール(べるもんた)」も通ります。道の駅雨晴の2階と3階の展望デッキから、いつでも撮影可能という事もあって撮り鉄の方々がよく訪れています。
総論:雨晴海岸と道の駅雨晴で遊んでみた感想
行ってみた感想ですが観光地としてはコンテンツが少ないので、雨晴海岸の景勝だけを目的に行ったら少々時間を持て余すと思います。どこかに行くついでに寄ったり休憩ついでに寄ったりするなど、何かの「ついで」に行くのがおすすめです。しかし子供の遊び場としては大変良いと思います。海・海の生物・砂浜で遊べて、列車好きな子だったらJR氷見線を見て喜んでくれます。もし長時間滞在するなら、帽子・日傘・日焼け止めを忘れないように持って行きましょう。