氷見市海浜植物園は、能登半島国定公園である白砂青松の砂浜「松田江の長浜」に位置する植物園です。松田江浜は万葉集にも詠まれている美しい砂浜です。各地の海浜植物を中心に展示してる植物園ですが、2020年に改装リニューアルしてガラッと変化しました。非常に子供が楽しめる施設になっていたので、その子供の遊び場を中心に紹介します。
目次
氷見市柳田にある植物園

植物園の近くには、日本の快水浴場百選である「島尾海水浴場」と「松田江キャンプ場」があります。
休業日
- 火曜日(ただし国民の祝日の場合は開園)
- 国民の祝日の翌日(土曜日、日曜日が祝日の場合は開園)
- 年末年始12月29日~1月3日(ゴールデンウィークと夏休み期間中は休園なし)
開業時間
- 通常開園:9:00~17:00
- 冬期開園(11月1日~2月末日):9:00~16:30
リニューアル前・以前の入場料
平常時には原則無料企画展開催時は大人200円中学生以下無料特別企画展開催時は大人500円小中学生100円小学生未満は無料
リニューアル後・現在の入場料
- 一般(高校生以上):500円
- 4歳以上中学生まで:300円
- 4歳未満の乳幼児:無料
※孫とお出かけ支援事業の適用施設なので、祖父母と孫は無料です。
※年間パスポートは一般1500円・中学生までが1000円なので、3回以上行けるなら元が取れます。
土日祝日は人がいっぱい!メインホール

入口から入るとまず目に入るのが売店とメインホールです。売店は元々小さい規模でしたが、リニューアル後も変わらず小さいままでした。今のところあまり土産物で利益を得ようという気持ちが無いようです。子供のおやつになりそうな駄菓子ばかりを中心に販売されていました。
一般的遊具・木の玉プールと積み木

靴を脱いでメインホールに入ると、子供5人ほどは入れそうな木の玉プールがありました。

積み木の方は魚の形をしており、縦にして高く積み上げたり横にして高く積み上げたりして遊べます。このあたりは他の施設でもよく見るタイプの遊具です。
ちょっと珍しい遊具・木琴と太鼓

ボールを転がすとボールがバチの役割を果たし、木琴の音が鳴ります。

周囲の動物はマグネットなので自由に動かせます。木琴には使われている木の種類が書いてありました。音が鳴る遊具は他の施設でも見られますが、違うのはとにかく木尽くしである所です。他にも…

叩くとポコッ、ポコッと音がする太鼓っぽい遊具です。トンネルにもなっており、叩く場所によって音が違いました。
小さな木育の部屋

メインホールの近くにはおままごと系の部屋がありました。こちらは狭くゆったりとした空間で、どちらかと言えば行動範囲が狭い小さい子向けのお部屋でした。
以前のイベントホールも木製遊具のホールに!

リニューアル前はイベントホールでしたが、現在は木製遊具置き場となっていました。先に紹介したメインホールと同じく木尽くしですが、こちらはコーナーごとに靴の脱着が必要です。そんな訳でメインホールよりも少々遊びにくいと感じました。
ミニSL

子供が大好きSL電車です。トンネルとレールだけではなく、信号もSL車自体も木製で出来ているのが凄い!他の遊具を見た時にも思いましたが、とにかく木へのこだわりが強く感じ取れます。レールは短めで1周15秒くらいでした。
ミニSL以外

まだSLが乗れない子には、緩やかな坂道を自分のペースで進める遊具もあります。しかしとにかく木尽くしで、木材への親しみと理解を深める「木育」への取り組みが強く伝わってきました。木のおもちゃはにおいを嗅いだり舐めたり出来るので、子供の五感を発達させていくのに最適な効果があります。遊んでいる子供はそんな事まで意識していませんでしたが、親としては木育の知育効果という点でも注目です。五感を発達させるのは乳幼児が一番なので、乳児からおすすめの施設です。
温室に広がるネット遊具

個人的に一番おすすめしたいのがここ!
全長100mのネットが温室に広がっており、子供が全身を使って楽しく遊べます。
遊具の対象年齢

ボルタリングを使って上に上ったり…

ボルタリングが無理なら階段を使ってネットに上がれます。

ネットに上ると、遊びながら温室の植物を鑑賞出来ます。

対象年齢は6歳~12歳とありましたが、4歳児の我が子でも普通に楽しく遊べました。来園1回目は怖がったので上るのも下りるのも付き添いましたが、来園2回目からは一人でボルタリングを使って上に行けるようになりました。
遊具周りの環境

子供が一人で遊んでいる間、親は下から追いかけつつ通路の植物を鑑賞したり、椅子に座ってまったり休憩出来ます。この温室は飲食OKなので、長時間滞在も可能です。

温室にはヤシ類やハイビスカスなど熱帯・亜熱帯の海浜植物を展示されていますが、正直あまり温室という感じがしませんでした。メインホールの時点からうすうす気づいていましたが、植物よりも子供の遊び場という面を強く押し出した施設のようです。しかしそれが悪いという事ではなく、子供が機嫌よく遊んでくれるので親としては大歓迎。座る椅子が多い所も、監督責任がある親としてはありがたいですね。
出入り自由の研修室

温室の中には研修室があり、特に講座が開講されていない日は自由に出入り可能です。

この日は講座が無かったので、お弁当を持ち込んで食事できました(隣には授乳室があるので乳児連れでもOK。)すぐ横にはワークショップの部屋があり、その場で木製工作したり木製工作キットの購入が出来ます。我が子は木製鉛筆立てを作りました。リニューアル前はワークショップ専用の部屋はなく、イベントホールの一角で作っていました。そんなちょっと集中しにくかった以前と比べると、かなり工作しやすい環境です。
雨でも遊べるふわふわドーム

中庭の芝生広場では、滑り台・ターザンロープ・砂場・ふわふわドームがあります。一応こちらも「展示庭園」と聞いてやってきたのですが…やはりあまり植物は見受けられません。遊具中心の広場でした。

ここのふわふわドームは屋根付きなので、小雨程度なら遊べるのが良いところです。ただし周囲は覆われておらず風通しが良いので、風が強い日は跳んでいてもかなり肌寒くなります。夏以外の季節は一応上着を持って行ったら良いと思います。
植物展示のグラスホールと休憩処

たくさんの子供の遊び場の中で、唯一「植物園っぽい…」と感じた所はグラスホールです。(写真上)こちらにはつる性植物と鉢植えの植物が展示されています。また唯一リニューアル前の面影が残っている場所でもありました。とは言え約30mほどの通路だったので、全体から見ると植物園っぽい感じの所は本当に少ないなと思います。

階段を上ると、イベント・研修会・会議等に使う部屋が二部屋あります。

2階は写真の二部屋のみで、使われていない時はいつでも休憩処として利用出来ます。温室の中でも食事の持ち込み可能な場所がありましたが、こちらでも持ち込んで食べられそうです。また1階の遊具が豊富なので必要ないとは思いますが、一応子供が遊ぶ用の積み木も机に置いてありました。
海浜植物園近くを通過する観光列車

毎週日曜日はJR氷見線で観光列車ベル・モンターニュ・エ・メール、通称べるもんた号が植物園のすぐ近くを通過します。海浜植物園では列車内のお客に手を振って歓迎とお見送りを実施中で、館内にいると「○○時△△分に通ります。」というアナウンスが放送されます。子供が参加してみると、べるもんた号のペーパークラフトがもらえました。好きで見に行ったのにさらにオマケが付くとは…これはけっこう嬉しい。通過時間は10時52分・11時07分・14時55分・15時17分です。もっとも通過20分前ほどに放送されるので、覚えていなくても大丈夫!(他にべるもんた号のベストショットが撮れる近隣施設はこちら→国定公園 雨晴海岸の撮影スポットと道の駅雨晴に行ってきた感想【子供の遊び場におすすめできる海岸だった】)
総論:氷見市海浜植物園に行ってきた感想とTEL番号
上でも何度か書きましたが、
「植物園というよりも子供の遊び場」
という面が強い施設でした。悪口ではありません。親子で大変楽しませてもらいました。どうやらリニューアルの際、富山県の豊かな自然環境のデメリット面(真夏の猛暑・長い梅雨・冬の豪雪等)から、雨の日も雪の日も学べる遊べる施設を目指したようです。ただ施設が混んでいる日のお昼は、持ち込むか他の場所で食べる方がストレスがかからないかもしれません。4階の展望レストランでは松田江浜の景観が楽しめましたが、混んでいる日はかなり時間がかかります。昼時から外れた14時ごろに「このメニューだったらすぐに出てくるだろう。」と思ってカレーを頼みましたが、15時ごろに出てきました。(ちなみに大人カレーは美味しくて子供カレーは不味かったです。)しかし1回目来園の日曜日は混んでおり、2回目来園の日曜日はすいていました。休日が混んでいるとは一概に言えませんので、レストランを利用するつもりなら事前電話で混雑状況を確認した方が良いと思います。特に現在は入場制限がかけられていますから、(子供150名程度とその保護者で、当日先着順・待機時は退場人数に伴い順次入場可能・入場制限人数に大人の方は含まない)混んでいるか気になる方は、
氷見市海浜植物園の電話番号:0766-91-0100
までご確認下さい。最後に氷見市海浜植物園の入園券の半券ですが、リニューアル前は「氷見温泉郷総湯」割引に使えましたが現在そのサービスは廃止になりました。(→氷見漁港場外市場ひみ番屋街と比美乃江公園で遊んできた感想・氷見温泉郷総湯の割引方法)お気を付けください。