失明する目の病気・網膜剥離の前兆症状と原因を知っておこう!【レーザー治療・真生会病院の入院生活体験談】

配偶者が普通に元気に生活していたさなか、ある日何の前触れもなく失明の危機に陥りました。そして急に目の手術をする事になったその時の状況を、時系列にまとめました。もしその時の配偶者と同じような症状があったら、危険な兆候かもしれません。


網膜剥離とは?初期症状はどんなもの?

眼球の網膜がはがれて、視力が低下する病気の事です。放置すると最悪の場合、失明に至ります。

網膜剥離の体験談

網膜に付着した硝子体は加齢とともにゼリー状に縮みますが、この硝子体が縮む事で網膜も同時に引っ張られて網膜剥離が起こります。初期症状は以下の通りです。

  • 小さな影のような物が浮遊する飛蚊症
  • 稲妻のような閃光が見える光視症
  • 視野全体が暗くなる
  • 見える範囲が狭くなる
  • 物が歪んで見える
  • 視力が低下する

アトピーでよく目の周辺を掻いていたり、ボールが目に当たって衝撃を受けていたりすると要注意です。






網膜剥離の自覚症状・痛み

最初の自覚症状(13時ごろ)

配偶者が言うには「目を掻いたりしていないし目にボールが当たったりもしていない。」…網膜剥離の前兆は全く無かったそうです。(ここからは伝聞形式ではなく当人のつもりで記述します。)ただ会社の昼休みに10分ほどの昼寝から目覚めると、視界が異常でした。左目の視界の一部分だけが、水滴を垂らしたように靄がかかっていたのです。どんな視界だったのか、写真を加工しました。

網膜剥離の体験談

こんな風に一部分だけ、丸い形にぼやけていました。痛みは全くありませんでしたが「これはまずい。」と思って、仕事を早退して眼科に行きました。



町の眼科で検査(16時ごろ)

診断の結果、おそらく網膜剥離だろうと診断されました。そして富山県で眼科が有名な真生会病院(しんせいかい)への紹介状を書いてもらいました。この時の時刻は16時ごろ。急いで行けば今日中に手術してもらえるかもしれない、という事で大慌てで急ぎました。






網膜剥離「裂孔原性網膜剥離」

真生会病院で検査(20時ごろ)

網膜剥離の体験談

真正会で行ったのは、以下の通りです。

  1. 視力検査。
  2. 瞳孔を開く目薬を点眼。
  3. 網膜の状態を撮影。

裂孔原性と非裂孔原性

  • 裂孔原性網膜剥離…網膜に穴が空いて、そこから網膜が剥がれる病気。
  • 非裂孔原性網膜剥離…網膜に穴が開いていないが、網膜が引っ張られたり、血液中の水分が流入して網膜が剥がれる病気。

検査の結果、「裂孔原性網膜剥離」の判定が出ました。

はっきりと判明したのは時刻20時ごろでした。網膜剥離の場合、すぐに手術した方が良いです。しかしもう夜も遅かったのでその日は自宅に帰るように言われて、次の日の朝に手術する事になりました。


自宅に帰宅(21時ごろ)

相変わらず痛みはなかったので、自分で車を運転して自宅に帰りました。病院からの指示は、「とにかく手術までは今以上に網膜剥離がひどくならないように」「頭を動かさずに安静にするように」という事でした。階段すら上り下り禁止、という事なのでお風呂に入らず就寝しました。






網膜剥離の治療法と手術の痛み

網膜剥離の体験談

手術の直前でも痛み・充血・腫れが無かったので、冷静な気持ちで手術の説明を受ける事が出来ました。



網膜光凝固術(レーザー手術)

裂け目の周囲の網膜をレーザーで焼き固めます。3割負担の手術費用は約3万円~約5万円です。


眼球の外側から修復・強膜バックリング手術

シリコンでできたバンドのようなもので、穴を押さえつけるように眼球と網膜をぐるぐる巻きます。すると裂孔が閉鎖されて網膜がくっつきます。3割負担の手術費用は約11万円です。


眼球の内側から修復・硝子体手術

網膜の裂孔と剥離の原因となった硝子体を切除します。そして硝子体の代わりに網膜を内側からガスで膨らませた後、網膜を元の位置に戻して網膜の裂け目をふさぎます。3割負担の手術費用は約5万円~約17万円です。



実際の真生会の手術内容

富山県の真正会病院で、「強膜バックリング手術」と「レーザー手術」を施術してもらう事になりました。手術台の上では、弛緩剤で身体に力が入らず、意識がぼんやりしていました。そのまま眠りには至らず、意識があるまま手術が始まりました。

網膜剥離の体験談

ほとんど目は見えませんでしたが、手術のライトの明るさだけは分かります。とても眩しくて、

すごく痛かったです。

網膜の神経近くにレーザーを当てる場合、痛くて眩しいだろうという話は聞いていました。でも麻酔で痛覚は無くなるんじゃ・・・?とにかくずっと意識があったのですが、かなり痛かったです。






網膜剥離手術後の入院生活

網膜剥離の体験談

手術後は、仰向けで絶対安静を言い渡されました。指示された事は、

  • 術後2日間:トイレ以外は歩くのも禁止・ベッドに仰向け状態を維持です。横向きもうつ伏せも駄目らしく、仰向けで寝っ転がるだけの日々が、2日間続きました。
  • 手術後3日目:「頭を動かさないように歩けるなら良いよ」という事で、歩きが解禁されました。
  • 手術後4日目:「あまり激しく動かないなら良いよ」という事で、シャワーが解禁されました。

ちなみに「硝子体手術」だった場合は、逆に手術後にうつ伏せで過ごします。ガスは軽くて上に向かう性質があるので、うつ伏せだとガスが剥離部分に当たるようにするためです。



入院生活で辛かった事

入院生活は1週間でした。その間、毎日瞳孔を開く目薬をして検査をされました。目は真っ赤に充血して、目ヤニと涙が溢れました。

網膜剥離の体験談

一番右下の目の状態に近いです。しかし一番辛かったのは、目よりも背中が痛い事です。特に最初の2日間は、ずっと同じ態勢を維持していたので背中が凝って仕方ありませんでした。幸い経過良好だったので、3日目からベッドを30度傾けても良い許可をもらいました。

二番目に辛かったのは、暇な事です。

目が使えないので、食事と音楽とラジオしか楽しみがありませんでした。


手術費用と入院費用

強膜バックリング手術の3割負担は約11万円。レーザー手術は3万~5万円。ほかに入院費・薬剤費・諸経費がかかりました。総計で25万円ほどでした。





あとになって分かった網膜剥離の原因

網膜剥離の原因は、おおまかに三つです。

  • 網膜の老化
    老化はどうしようもない…。
  • 網膜の萎縮
    強度の近視や遺伝です。
  • 網膜の外傷
    眼球を強く打ったり、こすったりして眼球が急激に変形したために起こります。特に眼の周囲に重症のアトピー性皮膚炎がある場合、慢性的に強くこするので、注意が必要です。
網膜剥離の体験談

病院で受けた説明によると、おそらく遺伝性のものだと言われました。確かにボールに当たってなどいませんし、直前まで寝ていたので目をこすってもしていませんでした。








総論:網膜剥離の手術と入院生活の体験談

富山県射水市の真生会病院は、眼科アイセンターがとても有名です。特にアイセンター長の舘奈保子(たちなおこ)先生が高名な先生で、海外からも手術を受けに来られる人がいるほどです。施術をしたのは違う先生でしたが、実績ある病院で手術してもらえて良かったと思います。ちなみに後から運も良かったと聞きました。主人の網膜の穴が開いていた場所は、下の方でした。上の方の穴だと、重力で網膜がペラっとはがれやすいそうです。最後に網膜剥離の初期症状をもう一度記しておきます。

  • 小さな影のような物が浮遊する飛蚊症
  • 稲妻のような閃光が見える光視症
  • 視野全体が暗くなる
  • 見える範囲が狭くなる
  • 物が歪んで見える
  • 視力が低下する

こういった症状がある場合、失明に至ることもある網膜剝離かもしれません。どうかお気を付けください。

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