余ったオムツの使い道・実際に活用して一番便利だと思った使い道紹介

筆者宅にはサイズアウトしたオムツがかなり余っています。それもすでに開封してある中途半端に残っているものなので、どうにもならないオムツです。(開封していなければ寄付するなり人にあげるなり出来るのですが…)もったいないので余ったオムツの使い道をさぐりました。そしてその使い道の中から、一番便利だと思った活用方法を紹介します。



余ったオムツの使い道

オムツ

オムツの使い道を一覧にまとめてみました。

  • 揚げ油の処理時にキッチンペーパー代わりに使う(吸水ポリマーががっつり吸い取ってくれます。)
  • 嘔吐物の処理時にタオル代わりに使う(洗い物が減って楽になります。)
  • 掃除の時に雑巾の代わりに使う(きめ細かな表面シートが大活躍!)
  • 生理用ナプキンの代わりに使う(ゴワゴワするので自宅用。)
  • 簡易トイレとして使う。(災害時・渋滞時に重宝)
  • 園芸用品として使う。(吸水ポリマーを取り出します。)
  • 発熱・やけど時に水を含ませる。(即席湿布の出来上がり。)
  • 下の子用にとっておく(オムツに使用期限は無し。)

上記の中から、筆者的に一番便利で「これはおすすめ!」と思った活用法は4つです。





掃除道具として使う

掃除場所によってはあまり綺麗にならない所もあったので、そこを紹介します。

キッチン鍋

鍋

鍋の黒ずみを取るために、オムツを濡らしてこすってみました。

鍋

一応取れましたが、かなり力を込めてこすらないとあまり取れませんでした。クエン酸やメラミンスポンジの方がずっと綺麗に取れるので、鍋の掃除にオムツを使うのはおすすめしません。





キッチンIH

IH

IHの焦げ付きを取るために、オムツを濡らしてこすってみました。

IH

赤い線の右側がメラミンスポンジ、左側がオムツを使った所です。こすった後にオムツを見ると確かに黒い汚れは付いているのですが…実際はほとんど取れないので、IHの掃除にオムツを使うのはおすすめしません。




風呂場の白い水あか

風呂場

風呂場の白い水あかは、石鹸カスと水道水に含まれる炭酸カルシウムです。カルシウムの成分が少しずつ蓄積されると、このように白い水あかができます。これを濡らしたオムツで拭きとってみると…

風呂場

半年ほど放置していた水垢ですが、ひと拭きだけであっという間に取れました。半年放置くらいの水垢だったら、オムツ一枚で十分綺麗になるという事が分かりました。





風呂場の赤いカビ

風呂場

赤カビなどと呼ばれますが実はカビではなく、空気中に存在するロドトルラという菌の一種です。非常に高い繁殖力を持つので、水気が多い浴室だとあっという間に広がります。これを濡らしたオムツでひと拭きすると…


風呂場

メラミンスポンジ並みにつるっと取れました。ただし目に見える汚れは取れましたが菌は残っている状態です。もし菌まで死滅させたいなら、掃除後に沸騰させた重曹を振りかけて下さい。(菌は酸性の性質を持つので、アルカリ性の重曹で除菌ができます。そして重曹を沸騰させるとアルカリ性が強まります。)



風呂場汚れ

上はちょっと汚い画像ですが、排泄物ではなく赤カビを拭きとったものです。オムツを広げると一度で広範囲を拭けるので「メラミンスポンジよりも使いやすいな」と思いました。

風呂場汚れ

ただし水垢や赤カビよりもしつこい黒カビは、オムツでは取れませんでした。黒カビを除去したい時は、クエン酸・重曹・塩素系漂白剤あたりを使って下さい。

風呂場汚れ

またオムツは広範囲を拭きとるのには向いていますが、窓のサッシのような細かい部分を拭きとるのには向いていません。実際やってみましたが、かなりやり辛かったです。


結露

結論としてオムツを掃除に使うなら、「うっかりジュース床にこぼしてしまった時」「窓の結露を拭きとる時」「浴室の壁」など広範囲に拭きたい時が良いと言えます。オムツの吸水力は素晴らしく、タオルだと数回絞りに行く状態でもオムツを使うと1枚での掃除が可能でした。時短掃除に利用するのがおすすめです。







園芸用品として使う

水やりを減らす方法

オムツの吸水ポリマー取り出し

オムツの中にある吸水ポリマー材に水を含ませて、パセリの鉢植えの土の上にぶっかけました(写真上)。こうすると水分が少しずつ土の中に溶けていきます。吸水性ポリマーは植物に害を与える物質ではないので、土に混ざっても安心です。「長期間の旅行で家を空ける時」「夏の頻繁な水やりが面倒になった時」などに使えます。





害虫を減らす方法

オムツの吸水ポリマー取り出し

オムツの中にある吸水ポリマー材に水を含ませて、観葉植物を育てる土の代わりに入れました(写真上)。こうすると見た目のインテリア性も高まりますが、一番のメリットはなんといってもその清潔さです。有機物では無いので、土のように虫が湧く心配がなく臭いも発生しません。





オムツから吸水ポリマーを取り出す方法

オムツの吸水ポリマー取り出し

まずはオムツに水をたっぷり加えます。コップ5杯くらいでタプタプになります。



オムツの吸水ポリマー取り出し

タプタプしているオムツの端っこに、はさみを入れます。


オムツの吸水ポリマー取り出し

すると結構な量の吸収性ポリマー材が取り出せます。鉢植えの土の上にかけるだけだったら、オムツ1枚で6鉢分の量が取れます。土の上にかける方法もおすすめですが、あらかじめ土と同量のポリマー材を混ぜ込んで作る「水やり頻度が減る土壌」もおすすめです。(効果は約3年)










汚物処理として使う

胃腸炎

子供が小さいうちは嘔吐下痢をしょっちゅうやります……そんな時にオムツがあれば大変役立ちます。嘔吐袋の中に開いたオムツを入れておけば、ポリマー材がしっかり受け止めて吸収してくれます。そうすると空気中にウイルスが飛散するのを防げますし、また袋からの漏れを防ぐ事も出来ます。もし床に漏れてしまった場合は、雑巾替わりに使えます。






防災用品として使う

防災用品

今まで紹介してきた余ったオムツの使い道の中で、筆者の一番のおすすめ方法はコレ―――

車と防災リュックの中に常備しておく事です。

  • 調子が悪い時の嘔吐袋
  • 渋滞時の簡易トイレ
  • 災害時の簡易トイレ
  • 災害時の生理用ナプキン
  • (水を含ませると)発熱時の湿布代わり
  • (水を含ませると)やけど時の湿布代わり

―――このように何にでも使えます。特に災害時・断水時の簡易トイレの作り方ですが、バケツの中にゴミ袋を入れて底に新聞紙を入れるというものです。新聞紙の代わりに紙オムツを重ねれば、消臭効果もあるので新聞紙より便利です。






総論:余ったオムツの使い道

防災用品として使うというやり方を一番おすすめする理由ですが、便利に使えるというのもありますが防災食のように入れ替えの必要が無いという事もあります。「一度入れておくと入れ替えの必要はない」という所が、ものぐさな筆者の心にささりました。ただしたとえオムツであっても、年単位で保管するとテープ部分は劣化します。そして多湿の所に置いておくと、おしっこサインが黄色から青色になります。しかし劣化しても十分使えるので、余ったオムツはぜひ家に常備してある防災リュックに入れておいたらいかかでしょうか。

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