おすすめ加湿器の種類を紹介!4タイプのメリット・デメリットを考えた【掃除お手入れがほぼ不要・カビが生えにくい加湿器とは?】

加湿器は乾燥する季節の加湿に欠かせない小物として、生活に密着しています。そんな加湿器ですが使い方を間違えると、筆者のようにベッドにカビを発生させたり壁にシミを作ったりしてしまいます。今回はそんな筆者の失敗談を交えて、おすすめの加湿器を紹介します。


加湿器4種類の特徴

おすすめの加湿器は加熱する加湿器

まず加湿器ですが、大きく分けて4種類あります。

  1. 超音波式:超音波の振動で水を霧状にして、放出する加湿器です。
  2. 気化式の加湿器:水を含ませたフィルターに風を当てて、湿った空気を放出する加湿器です。
  3. スチーム式の加湿器:タンクの水を加熱して、その蒸気を放出する加湿器です。
  4. ハイブリッド式の加湿器:水を含ませたフィルターに温かい風を当てて、湿った空気を放出する加湿器です。気化式との違いは当てる風が、普通の風か温かい風かという所だけです。


おすすめの加湿器は加熱する加湿器
超音波式気化式スチーム式ハイブリッド式
超音波の振動で水を霧状放出水を含むフィルターに風を当てて気化タンクの水を加熱して蒸気放出水を含むフィルターに温風を当てて気化

4つの中から筆者がおすすめするのは、加熱する加湿器「スチーム式」と「ハイブリッド式」です。おすすめする理由は、加熱する事でタンク内の雑菌の繁殖が抑えられるからです。お手入れをさぼってタンクの水に雑菌が混じると、部屋中に雑菌がまき散らされます。もちろん加熱殺菌されるからといって「スチーム式」「ハイブリッド式」のお手入れ不要という事にはなりませんが、少しでも危険な要素を減らせます。






お手入れ簡単な加湿器はこれ!

水の交換頻度・フィルターの有無

おすすめの加湿器は加熱する加湿器
超音波式気化式スチーム式ハイブリッド式
水の交換頻度毎日交換毎日交換毎日交換週一交換
フィルター掃除無し有り無し有り
クエン酸使用可能××
  • 水の交換頻度:ハイブリッド式が楽ちんです。
  • フィルター:超音波式もスチーム式もフィルター無しです。しかし超音波式は加湿器の中で一番汚れやすいので、スチーム式が楽ちんです。
  • クエン酸使用可能:筆者は加湿器の掃除は「クエン酸水をタンクに入れるだけ」という方法が、一番簡単な掃除方法だと思っています。クエン酸が劣化の原因とならないのは気化式とスチーム式です。


おすすめはハイブリッド式とスチーム式

おすすめの加湿器は加熱する加湿器

筆者はハイブリッド式かスチーム式をおすすめします。

  • 総合的に見てハイブリッド式が一番優等生タイプです。「気化式=電気代が安く加湿能力が低い」と「スチーム式=加湿能力が高く電気代が高い」の良い所どりをしています。つまり湿度が低い時にスチームで加湿、必要な湿度になったら気化式の低電力状態になるという切り替え可能なんです。

  • お手入れの事だけを考えるならスチーム式を推します。特に象印加湿器は見た目はただのポットですが、加湿器の中で最強にお手入れが楽です。ただのポットのように単純構造なのでパカッと開いてクエン酸を入れるだけでお手入れ完了します。スチーム式の中では「象印加湿器」が一番おすすめです。

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本当に加湿器は必要なのか?

おすすめする加湿器を書いた後で何ですが、住む地域・家・生活スタイルによっては加湿器不要の家庭もあります。例えば全国47都道府県の年平均相対湿度ランキング(2018年度版)ですが、

1位:富山県78%。

2位:福井県77%。
3位:宮崎県77%
4位:岩手県76%
…もっとも湿度が低いのは山梨県で60%でした。

梅雨の6、7月にピークがあるのは全国共通ですが、富山では冬にも湿度のピーク時期があります。そんな湿度が高い状態で加湿器を使うと、暖房を付けている部屋でも結露してカビが発生します。富山県在住の我が家のベッドは、布団と布団下に黒カビが発生しました。

ベッドの黒カビ

黒いカビが発生した筆者のベッドです。加湿したい場合は部屋に見合った加湿能力の加湿器を選んで下さい。



木造住宅に必要な加湿量

加湿能力は、1時間で放出する水蒸気の量で測れます。加湿器を購入する時には、「ml/h」という単位に注目して下さい。100ml/h表記だったら、1時間で100mlの水蒸気を放出するという事です。

  • 木造住宅6畳の場合:350ml/hが必要
  • 木造住宅12畳の場合:700ml/hが必要

鉄筋コンクリート住宅に必要な加湿量

鉄筋コンクリート住宅は、冷暖房効率が高いという長所があります。その反面その気密性が裏目に出て、結露しやすくカビが発生しやすいというデメリットがあります。

  • 鉄筋コンクリート6畳の場合:200ml/hが必要
  • 鉄筋コンクリート12畳の場合:400ml/hが必要








濡れバスタオル加湿の失敗例

筆者はベッドと布団に黒カビを発生させた後、加湿しすぎるのも良くないと学びました。そして加湿力を「強・中・弱」で設定出来る加湿器があるからそれを使えば良いのかな、と考えました。しかし「やはり加湿器の掃除・お手入れが面倒だ」と結論を出した筆者は、寝室でバスタオル加湿を試みました。

寝室のバスタオル加湿

バスタオル加湿の失敗

そして失敗しました。

バスタオルの加湿の失敗って意味が分からない。どこをどうやったら失敗するのか?と思われた方、下の写真をご覧ください。

バスタオル加湿の失敗

壁にシミが付きました。



リビングのバスタオル加湿

バスタオル加湿の失敗

障子にバスタオルを掛けました。

バスタオル加湿の失敗

障子に茶色のシミが付きました。これは寝室もリビングも水を含ませすぎた筆者が悪いのですけどね。普通に洗濯物を干すくらいなら、シミにはなりません。







ペットボトル加湿器の購入レビュー

ここまで記事を読んでもらって、湿度ランキング1位の富山県在住の筆者のような環境下の場合、加湿能力が高い加湿器を使うと部屋の結露・カビの原因になる可能性がある。…という事は分かってもらえたかなと思います。しかしどんなに湿度が高くても時々喉が痛むので、筆者は再び加湿器を使いたくなりました。そこで購入したのが「ペットボトル加湿器」です。


購入したペットボトル加湿器

ペットボトル加湿器

筆者が購入したのはトップランドから発売されている「bottle CUBE(ボトルキューブ)」です。トップランドは日本の会社なので、品質は結構信頼しています。ペットボトルの口に取り付けるもので超音波式ですが、ペットボトルを交換するだけなので掃除要らずです。値段は約2000円というお手頃価格でした。ここまでは問題なし!あとの問題は部屋に見合った加湿能力があるかどうかです。

  • ペットボトルの口に取り付けるタイプ
    …吸水スティックの定期交換が必要になります。

  • ペットボトルを逆さまにして本体に取り付けるタイプ
    …少しですが本体の手入れが必要になります。


購入したペットボトル加湿器の効果

ペットボトル加湿器は、はたして効果があるのでしょうか。

実験スタート。

おすすめのペットボトル加湿器

元々の部屋の湿度が62%の状態で、加湿器のスイッチを押します。そして湿度計とペットボトル加湿器を2メートル離してから1時間後…

富山県在住の木造住宅湿度

離れていると、全く湿度に変化はありませんでした。それが隣に置くと…

おすすめのペットボトル加湿器

62%からあっという間に70%になりました。

おすすめのペットボトル加湿器

1時間後には80%になっていました。つまり結論を言いますと、部屋全体を加湿する能力はありません。加湿効果があるのは、噴き出し口の周辺のみという実験結果でした。



ペットボトル加湿器のメリット

おすすめのペットボトル加湿器
  • 非常にシンプルで余計な機能がありません。ボタンは一つ付いているだけで、ものすごく手軽に使えます。
  • 2000円くらいのお手頃な価格。
  • 汚れたらペットボトル新しいものに変えればいいので、超音波式ですが掃除不要です。
  • 8時間で自動停止するので、消し忘れても大丈夫。
  • 倒れても水が溢れない。
  • 超音波式のなので、熱くならない。

ペットボトル加湿器には「スチーム式」と「超音波式」がありました。記事の最初の方にも書きましたが、スチーム式は加熱するので雑菌が繁殖しにくいというメリットがあります。一方超音波式は、水をそのまま吹き出すだけなので、雑菌の繁殖が問題となります。しかしペットボトル加湿器は、ペットボトルを新しい物に取り換えればいいだけなので、そのあたりの心配はいりません。一言でまとめると、とにかく手間がかからない所が最大のメリットです。他にも熱くならない、倒れても水がこぼれないという所が、子供と寝ている筆者にとっては安心材料でした。



ペットボトル加湿器のデメリット

  • 吸水スティックを1カ月毎に交換する必要があります。最初は5本付属されていますが、無くなれば別売りの物を買う必要があります。
  • 良くも悪くも普通の加湿器よりも加湿能力が低いです。

ただし筆者のように結露とカビが心配で、部屋全体を加湿したくない場合もあります。そんな時には逆に加湿能力の低さはメリットになります。通常の加湿器は周りのものが濡れないように配慮する必要がありますが、ペットボトル加湿器は全く気にしないで使えます。







総論:ペットボトル加湿器を購入した感想

個人的には本当に買って大正解でした。湿度が低い家では、ペットボトルではない「スチーム式」か「ハイブリッド式」をおすすめします。反対に筆者のように湿度が高い家に住む方は、ペットボトル加湿器の導入をおすすめします。その際できたら日本企業の物を選んだら良いかと思います。あまりに安いと壊れやすいですし、海外製だと返品するのもやり辛いですよ。

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