春のマメ科の雑草カラスノエンドウの花・葉・豆を食べてみた!実際の食べ方紹介【3月~6月の子供の収穫体験・家庭菜園が難しくてもこれなら簡単】

カラスノエンドウという植物があります。名前を聞いてピンとこない人でも、おそらく実際に見れば「これか!」とピンとくるはず……それくらい道端でも公園でも土手でも、とにかくどこでもよく見かける雑草です。それを子供と一緒に収穫して食べてみました。


マメ科ソラマメ属のカラスノエンドウ

カラスノエンドウの食べ方

上の写真がカラスノエンドウです。正式な標準和名は「ヤハズエンドウ」という名前で、学術的にはこちらの方で統一されています。主に3月~6月ごろ、河原・公園・畑・道端・家の庭などの身近な所に花を咲かせます。咲くのは直径1㎝程度の赤紫色の花で、くるくる周囲に巻きつきながら生長します。現在はどこでも見かける雑草ですが、古代オリエント(エジプト・メソポタミア地方)や地中海沿岸では、麦と同様に食用として栽培されていました。ヨーロッパから大正の初期に日本に持ち込まれて以来、牧草として各地に栽培されて今に至ります。


栄養素

野草は美味しそうに見えても毒性が心配ですが、カラスノエンドウは毒性どころか人体にとって優良な栄養素が入っています。

  • クエルシトリン…ポリフェノールの一種で、ドクダミやイチョウにも含まれています。便秘対策・解毒作用・胃炎に効果があります。
  • アピイン…ポリフェノールの一種で、セロリやパセリにも含まれています。不眠・食欲不振・精神安定に効果があります。
  • ビタミンB1…豚肉、レバー、豆にも含まれています。肩こり・筋肉痛・疲労に効果があります。



食べられる部分

葉・花・若芽・若サヤ・サヤの中の豆が食べられます。熟した豆も炒ると食べられるようになります。茎だけは硬くて食べられません。





実際に子供と収穫体験

カラスノエンドウの食べ方

子供と公園に行って収穫してきました。「今日の夕飯に出すよ。」と告げると張り切る張り切る。家庭菜園は色々手間がかかりますが、野草はその点はお手軽で良いと思います。


葉・花・若芽

カラスノエンドウの食べ方

葉・花・若芽を収穫しました。


若サヤ

カラスノエンドウの食べ方

若サヤの見た目は絹サヤの小さいバージョンです。これが一番料理に使いやすい部分なので、他の部位よりも多めに収穫しました。


カラスノエンドウの食べ方

若サヤが生長すると、絹サヤっぽい見た目だったのがエンドウ豆そっくりになります。こうなると硬くなってしまいますが、中身の豆は食べられるので収穫しました。


黒い豆

カラスノエンドウの食べ方

熟すと真っ黒になって見た目がずいぶん変化します。黒くなっても炒れば食べられるので収穫しました。







植物の若サヤ部分を料理してみた

加熱が一番大事!

カラスノエンドウの食べ方

カラスノエンドウは生で食べずに必ず加熱して下さい。

カラスノエンドウもそうですが、基本的に豆類は「レクチン」「サポニン」という毒性が含まれています。これらの毒性はタンパク質なので加熱すると無害になりますが、生のままで過剰摂取すると吐き気・下痢・嘔吐などの症状を引き起こされます。

カラスノエンドウの食べ方
茹でてレシピごとに分別したカラスノエンドウ

もっとも一般的な豆の調理法ならば全く問題ありません。生で食べると危険という事だけ覚えておいてください。




サイズ

カラスノエンドウの食べ方

見た目は絹サヤそっくりですが、サイズは絹サヤよりもかなり小さいです。若サヤでも特にサヤになりたてのものだと、指の先くらいの大きさなので料理に向きません。

カラスノエンドウの食べ方

若サヤにも小さいサイズと大きいサイズがありますが、限界サイズは5cmくらいです。それ以上大きいものは硬く手食べられませんでした。


味とレシピ

カラスノエンドウの食べ方

とりあえず単純に醤油に付けて食べてみました。…なるほど、見た目だけでなく味も絹サヤそっくりです。癖が無くて食べやすいので、食感は全く違いますが良い意味での特徴の無さは水菜を思い出しました。味だけで言うならどんな料理とも合わせられると思います。ただし小さいので料理のかさ増しには使えません。

カラスノエンドウの食べ方

使うなら料理の最後に緑色の彩りを入れる方法がおすすめです。例えば煮しめの上やちらし寿司の上に載せるとか…

カラスノエンドウの食べ方

例えばラーメンやうどんの上に載せるとか…

カラスノエンドウの食べ方

スープの上に載せるとかです。そうすれば一人頭2~3個で足ります。とにかく小さすぎて満足するまで集めるのが大変なので、筆者的には彩りを加える添え物として料理に活用するのが良いと思います。




植物の実部分を料理してみた

カラスノエンドウの食べ方

若サヤが少し大きくなると、見た目小さな絹サヤだったものは小さいインゲン豆のようになります。「長時間茹でれば食べられるかな。」と思って一応かじってみましたが繊維質すぎて無理でした。筆者は枝豆のサヤをかじった事がありますが、あれ以上に硬くて不味かったす。最後の足搔きに天ぷらのように油で揚げてもみたのですが、やはり嚙み切れません。そんな訳でサヤを食べるのはおすすめしません。

カラスノエンドウの食べ方

筆者おすすめの食べ方は、枝豆のように塩を付けて豆だけを食べる事です。軽くサヤごと噛んで引っ張ると塩豆の味で普通に美味しい。問題となるのは中身の豆の量です。多めにサヤを収穫してもサヤと中の豆が小さすぎるので、若サヤと同様に料理に使う分量を集めるのは大変です。

カラスノエンドウの食べ方
左はカラスノエンドウ・右は枝豆です。

比べてみるとさらに分かりやすくなるこのサイズ感…。取り出して量を確保するのも料理するのも面倒そうなので、やはり枝豆の食べ方をおすすめします。





植物の花と葉部分を料理してみた

カラスノエンドウの食べ方

かさ増しに水菜を追加したので分かりにくくなりましたが、花と葉は茹でた後にお浸しとピーナッツ和えにしました。食べてみると味は水菜とほとんど変わりませんでした。食感は水菜よりも柔らかかったです。





総論:マメ科の雑草カラスノエンドウの花・葉・豆を食べてみた!

カラスノエンドウの食べ方

料理する部位さえ間違わなければ、天ぷら・おひたし、料理の彩りに使えるカラスノエンドウを紹介しました。子供の教育の一環としてもおすすめです。何が良いって家庭菜園のような手間ひまが必要無い事!筆者は「子供に収穫体験というものをさせたいな。」と思っていたのですが、なかなか時間が取れず…。そんな時に「野草を収穫させよう。」と思いつきました。まあ育てる所含めて収穫体験だよと言われると反論出来ませんが、自分で収穫したものを食べるだけでも良い刺激になったと思います。



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