砺波チューリップ公園は、砺波市の特産品・チューリップをモチーフにした公園です。春には300万本のチューリップが咲き、毎年4月下旬から5月初旬まで「となみチューリップフェア」イベントが開催されます。しかしながら筆者が思うに、あるもののポテンシャル(基礎能力)を測るには、どん底状況を知るべきだと思っています。そこで公園の基礎的魅力を測るため、「何のイベントも無い」「見ごろ外れ」のチューリップ公園に行ってきました。
目次
砺波チューリップ公園
休園日
- 年中無休
入場料
- 無料(チューリップフェア期間中のみ有料になります。)
チューリップフェア入場料
- 大人(高校生以上):1300円
- 小人(小中学生):200円
- 小学生未満:無料
※大人料金は、団体20名以上か前売り券で1200円になります。
※5月5日子供の日は、中学生以下が無料になります。
チューリップフェア駐車料
- 普通車:500円
- マイクロバス:1000円
- 大型バス:2000円
花満開!チューリップフェアの様子

東京ドーム1.5個分の公園には、300品種・300万本のチューリップがそこかしこに咲き乱れています。道にも池にもどこを見渡してもチューリップ、チューリップ、チューリップ!

池に浮かぶのは砺波で発案された水耕栽培のチューリップです。地面に咲くのとはまた一味違った姿が見られます。

これは高さ4m、長さ30mにも及ぶ「花の大谷」コーナー。立山黒部アルペンルートの「雪の大谷」をイメージして作られています。チューリップフェア期間の前半に行っても後半に行ってもも楽しめるように、折り返し時点で花の入れ替えが行われます。
花が少ない!チューリップフェア以外の様子

- 毎年春の「となみチューリップフェア」
- 夏の「サマーフェスティバル」
- 冬の「KIRARIイルミネーション」
こういったイベント時とは違って、地上にも池上にも花はまったくありません。
チューリップタワー

チューリップフェア中でなくとも、公園シンボルのチューリップタワーにはいつでも登れます。写真右が旧チューリップタワー、写真左が新チューリップタワーです。旧チューリップタワーは老朽化して危険があるため、2021年中に撤去される事が決まっています。

登ると園内を一望できます。毎年チューリップフェア中は、21万本のチューリップで描かれた地上絵が大花壇いっぱいに広がっています。ちょうどフェア直前にくると、写真のようにビニールハウスに覆われた状態になっています。
水上花壇

フェア中に水耕栽培のチューリップが浮かぶ池です。通常時の池はこのように東屋や木々の影が落ちて、閑静で落ち着きある風情を見せてくれます。

通常時の池や地面に花はほとんど飾られていませんでしたが、花が無くとも池に写る木々や小屋はそれなりに風情があり、がっかりする事はありませんでした。「花が無くてもこんなに情趣がある所なら、フェア中はどんな素晴らしいものなんだろう」と、かえってチューリップフェアへの興味がそそられました。
チューリップ四季彩館の情報

公園内から道路を挟んだ所には、一年中チューリップが咲いているのが見られるチューリップ四季彩館があります。
- 休館日:年末年始・不定期(水曜日と木曜日に休館する事が多い。)
- 営業時間:9:00~18:00
常設展の入場料

- 一般(高校生以上):310円
- シニア(65歳以上):250円
- 小・中学生:160円
- 幼児:無料

こちらも最低限なポテンシャルを確認するため、ちょうど花の植え替え前に訪れました。チューリップパレスの周りではまさに植え替えの真っ最中です。一番美しさが削がれた状態のはずですが…

鏡を使って遠くまで広がっているように見えるパレットガーデンでは、普段と変わらずチューリップは咲いており普通に綺麗に見えます。筆者的にはまったく問題ありませんでした。

順路通りに館内を周ると、やがて少し薄暗い地下空間へと誘われます。そしてチューリップが一年中咲く技術についての説明、世界のチューリップにまつわる歴史、砺波市がチューリップに関わるようになったきっかけ等を知る事ができます。

順路出口には、チューリップ型のペットボトルキャップがガチャで購入できます。この施設のオリジナル商品で全部で5色。見た目も可愛らしいですが、実際ペットボトルのキャップを開けやすくなるので割と実用的な商品です。
企画展の入場料

毎年開催の1月~2月開催の「春を呼ぶチューリップ展」に行ってきました。
- 大人・高校生500円
- 小中学生250円

一足早い春の風景を楽しみつつ、ミニSLに乗って会場を巡ります。一度入場料を支払ってしまえばSL乗り放題なので、たくさん乗れば乗るほどお得。

フォトスポットがとてもたくさん用意されているので、写真を撮るのが楽しいです。春を呼ぶチューリップ展では毎年「インスタ・フォトコンテスト」が開催されるので、このイベント時に来たなら応募してみるのがおすすめです。優秀作品10点の中に選ばれると、となみチューリップフェア招待券(ペア券)がプレゼントされます。上にチラッと書きましたが、チューリップフェア大人料金は1300円です。これが2人分無料となるとけっこうお得ですよ!
土産屋

土産屋も全てがチューリップづくしでした。一番人気はチューリップ歯ブラシです。

ネクタイ・靴下などのファッション系、おしゃれな雑貨、普段使いのキッチン用品まで、全てチューリップをモチーフにしたものばかりです。普通のお土産屋さんとは違って食品系・お菓子系は少ないのが特徴的でした。消え物が少ないので、どちらかと言えば自分用に買っていく人が多い気がしました。
チューリップ公園の遊具

チューリップ公園から四季彩館のちょうど真ん中の位置に、公園遊具があるので紹介します。

ままごとっぽい事が出来る遊具があります。砂場はありませんが、周囲に落ち葉やら木の実やらが多いので、ままごとができそうです。

滑り台付きの複合遊具が2種類あります。遊具もチューリップをモチーフにした可愛いデザインです。とりあえず小さい子供が花に飽きたら、ここに連れて来れば良さそうです。
富山県花総合センター(エレガガーデン)

チューリップ四季彩館を出ると、近隣施設「富山県花総合センター」が紹介されていたのでやってきました。花の栽培技術など花に関する情報を提供する事で、花の生産拡大を目的に設立された施設です。
- 休園日:火曜日(祝日の場合は翌日休園)・年末年始
- 時間:9:00~16:30
- 入場料:無料

温室の1階には亜熱帯地域の植物、2階には洋ランが所せましと展示されています。

プラスチック鉢が無料でもらえます。…うーん、外の花壇は本当に見ごろを狙って行かないと、まったく咲いていません。施設内と温室はいつ行っても美しく保たれていますが、とても小さいです。富山県花総合センターという大仰な名前に期待して行きましたが、あまり観光的な場所ではありませんでした。ただし季節の花が安価で購入出来るので、花を育てたいならチューリップ公園の帰りにでも寄ると良いかもしれません。
総論:観光シーズンではない砺波チューリップ公園に魅力はあるのかという疑問と割引方法
- 春の「となみチューリップフェア」
- 夏の「サマーフェスティバル」
- 冬の「KIRARIイルミネーション」
砺波チューリップ公園は人気三大イベントが無くても楽しめる所なのか―――疑問に思って遊びに行ってみましたが、予想以上に楽しめました。公園内には日本最大級の五連水車・チューリップ四季彩館・砺波市美術館・砺波市郷土資料館・旧中嶋家があったので、これらを周ればイベントが無くても時間をかけて楽しむ事ができます。(もちろんイベント時が一番楽しめる事には間違いありませんが…)またチューリップフェア中は入場料(大人1500円)と駐車料金(500円)がかかりますが、フェア中でなければ入場も駐車料金も無料という所が嬉しいところです。ただしイベント無しだけならともかく「イベント無し」プラス「チューリップ四季彩館休館」が重なったら、公園の魅力は半減します。行く前にはチューリップ四季彩館の休館情報をチェックしてから行ってください。ちなみにチューリップ四季彩館は、富山観光ナビサイトのチケットを印刷するかスマホで見せるだけで割引できます。筆者が知る限り一番お手軽な割引方法なのでおすすめです。→チューリップ四季彩館|観光スポット|とやま観光ナビ (info-toyama.com)

四季会館ではなくチューリップフェア中の公園の入場料を安くしたいなら、「インスタ・フォトコンテスト」に応募して優秀賞に選ばれる以外の方法もあります。それは砺波市在住の友人を頼る事です。実は砺波市ではチューリップフェアが近づくと、毎月発行される広報誌に無料券がペアで添付されます。もし砺波市に友人か親戚がいるなら、譲ってもらうか入場料よりも安く買い取らせてもらうかするのがおすすめです。